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ねこぺんろ その13 - 徳島市内 [遍路]

「ねこぺんろ」、ひさびさの再開です。
ずいぶん間があいてしまって申し訳ないです。

ちなみに、今年の5月にまわったお遍路話はぺんさんが担当してくれます。
更新がかなりゆっくりだとは思いますし、はじめてのブログですので、なれないところもあるかと思いますが、ぽんのブログともども、ぺんさんのブログもよろしくお願いします。

ぺんさんのブログ「ペ日記」はこちらです。

このときは、前回の反省を踏まえ、写真もたんまり撮影しましたし、メインキャラクターもいるので、こっちのブログより楽しめると思います(^^;)



さて、ぽんの方は1回目のお遍路の話を続けます。今回は文字ばっかりです。さーせん。

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度(徳島県徳島市)

11番札所藤井寺までの巡拝を終えて、予約を入れていた徳島市内のホテルに向かいます。ビジネスホテル笹田さんというごく普通のビジネスホテルです。

さて、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、ぽぺの巡礼の楽しみは夜にあります。お寺を回ってから、その地域のうまい肴でうまい酒をしこたま飲む、これがたまらんですよね。のん兵衛さんならわかるでしょ?ね?ね♪

1日目を終えて、なれない遍路と団体に疲れきっていたぽぺが元気を維持していたのは、この夜の楽しみがあったからです。もちろん事前にしっかり調べてましたよー♪

居酒屋評論家として有名な太田和彦さんが番組でも紹介していたお店が徳島市内にあったんです。「まるに寿司」さんというお店なのですが、威勢のいい大将が繰り出す活きのいい魚がとてもおすすめだそうで、「びんた一発(まぐろの頬肉焼き)」「ばくだん(お刺身のうに和え)」など、ネーミングのおもしろさも注目だそうです。

このお店に行くことだけを楽しみに、藤井寺から徳島市内までの長い道のりも空腹に耐えてがんばってきました。ですから、ホテルに荷物を置いたら、さっそく出発です。

道はとてもわかりやすく、ホテルからひたすらまっすぐ一本道を歩くだけです。結構な距離でしたが、うまい魚とうまい酒のためなら、平気平気♪

ぽてぽてぽてぽて♪(足音です♪)

まだかな?

ぽてぽてぽてぽて…

このへんのはずだけどなぁ…

派手なのぼりが出てるはずだから、わからないはずはないんだけどな。
定休日じゃないはずだし。

ぽてぽてぽてぽてぽ…

おかしい…。

ん?

まるに寿司さんがあるはずのあたりに空き店舗があります。
おや?まさか…

どうやら、まるに寿司さんは閉店されたようです。移転されたのかもしれませんが、とにかく、このときの絶望と言ったら…orz




どうする?
でも、徳島って、お魚のおいしい店、他にもあるよね、たぶん…
適当にさがしてみよ…

ところが、携帯で検索しても出てくるお店は串焼きのお店ばかり。
魚モード全開だったぽぺはどうしても魚が食べたくて仕方ありません。

しかたなく、いかにも魚料理を出しますっていうお店に入ってみました。
お刺身の盛り合わせと2、3品頼みました。
まずはビールで乾杯。

ん?
ビール、あんまりうまくない…

あ、お刺身がきた。
これ、解凍ものだよね、たぶん。

お店の名誉のために店名は書きませんが、ありえないくらいおいしくなかったです。
お客さんも入ってませんでしたから、もう今はないんじゃないかな。とにかく、うまくないのよ。おさしみはスーパーの見切り品レベルです。
(ちなみに今年見に行ってみたら、看板はかかってましたが営業はしてませんでした)

…そうそうに切り上げて、次のお店を探します。

串焼きの店でもいっかと思いましたが、すでに満席のお店ばかりです。

席が空いてるお店はさっきの店のせいで、おいしくないかもと思うととても入る気になれません。駅前をとぼとぼと歩き回り、もうくたくたです。

ぺんさんはお怒りモードで凶暴になりかけてるし、ぽんもがっくりさんです。

そして2人が出した結論は…
もういい。目の前にある中華料理屋で餃子でビールでも飲もう…

失意のダウンタウン(BY トシ・クボタ)で下町モード全開なお店が目の前にあったので、なんとなく入りました。もう、なんでも良かったんですよ。まずくなければ。徳島には見切りをつけたつもりだったんです。

入ったお店の名前も覚えてないです。一龍だったか、一楽だったか、そんな名前です。
そして、とりあえず、ビール。
ん、うまい。ふつうはうまいよね。まずい方がおかしいよ。
餃子、うん、これはうまい♪

これなら、だいじょうぶかもと思って、ちゃんぽんと焼きそばもたべました。
キャベツたっぷりでおいしかったです。

ぺんさんもご満悦。よかった。

徳島市民の方には申し訳ないんですが、今年の5月にもう一度徳島に行くまで、徳島にはうまいものはないと思ってました。基本的に味濃いし…。(ぽぺは薄味好みですので)
幸い、今年の徳島市はおいしいもので迎えてくれましたよ。徳島市さん、疑ってごめんなさい。第一印象って怖いですね。

21時、ホテルに戻り、翌日の作戦会議開始。翌日は徳島県内の札所をすべて打ち終える予定で、日和佐あたりで宿を取ろうと電話でかけるもちょうどいい宿は見つからず、しかたなく、ペンションに予約を入れました。「しかたなく」というのは、ペンションが嫌いだというわけではなく、食事のおいしいペンションで朝食を食べずに出発する手はありえないので、出発が遅くなってしまうことを避けようとしていたためです。このときは後々苦しむことなど全く考えてもいなかったので、あっさりと「海の幸たっぷりのお料理」という宣伝文句に負けて、ペンションに予約を入れたのでした。

さぁ、いよいよ明日は最大の難所・12番焼山寺です。
とにかく早く起きて、目標の徳島県最後の札所23番薬王寺を目指そうと、早々と寝ることにしました。明日は5時半起き、6時半には出発の予定です。

ずっと運転していたぺんさんはぐっすりでした。
ぽんはなかなか寝付けず、ホテル内の自販機のお茶が売り切れていたので、ふらふらとホテルの向かいの自販機のところへお茶を買いに行きました。パンツ姿はまずかったかなw
タグ:四国 遍路
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ねこぺんろ2巡目 [遍路]

すっかりご無沙汰しちゃって、申し訳ありません。

表のブログでもちこっとご報告させて頂きましたが、先日、四国遍路の2順目をスタートしました。前回はとにかく結願することを目的にスケジュールびっちりの「激闘!車遍路」でしたが、今回はとにかくゆっくりとまわることを目的とした「歩き&公共交通機関のまったり遍路」で回ることにしました。もちろん交通の便がいいとはいえない地域ですから車移動もありましたが、できるだけ歩きにこだわって、一寺の滞在時間にも制限を加えず、とにかくゆっくりと遍路を満喫してきました。

当然、遍路の話題はこっちのブログでするべきなんですが、みなさんご存知の通り、まだ1順目の報告も11番札所で止まっているような状態です。今回の遍路では19番札所までの巡拝でしたから、同時進行するとわかりにくくなってしまいます。だからといって、1順目の報告が終わるまで待っていては、2順目の話がいつできるのか予測もたちません。最近、めっきり記憶力が弱まったぽんですので、それはあまりにも危険すぎますwww

で、どうすんの?

どうしましょう…



2つの方法を考えました。

ひとつは実は5/15にスタートしてます。
まだ軌道に乗ってないので、軌道に乗り次第、こちらのブログでご紹介したいと思います。おそらくこちらが2順目報告の柱になると思いますので、興味のある方は楽しみにお待ち下さい。こっちは今回の巡礼前からあっためてた企画なので、撮影もそのためにちょっと工夫してきたんですよ。ほんとにちこっとだけですけどね。あ、動画じゃないです。編集がマンドクサですからw

もうひとつは、まだ思いついただけで準備段階ですので、本当にやるかどうかはわかりません。やり方としてはかなりお手軽なのですが、いろいろと準備が必要なものですから、こちらの方は期待しないで下さいねw

ほんとはね、ひとつめの方を早くご紹介したいんですが、作業が遅くってねw
はっぱかけてますから、もう少しお待ちくださいな。(何やるか、わかっちゃったかな?w)

次の更新がいつになるかわかりませんが、またお付き合いくださいね。

ではでは。
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ねこぺんろ その12 - 11番札所「藤井寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
(徳島県吉野川市 11番札所「藤井寺」)

16時06分、11番札所「藤井寺」着。
正式名称は「金剛山(こんごうざん)一乗院(いちじょういん)藤井寺(ふじいでら)」
ご本尊は薬師如来さま。四国八十八箇所霊場の中で「てら」と読むのはこの藤井寺だけだそうです。また、これまでまわってきた10寺はすべて真言宗のお寺でしたが、このお寺は臨済宗のお寺だそうです。開基はお大師さまで、この地で自身と衆生の厄を払い、薬師如来像を刻んで、堂宇を建立したことが始まりだそうで、お大師さま堂宇の前に藤を植えたことから「藤井寺」の名がついたそうな。

「藤井寺」といえば、関西在住のぽんと関西在住歴のあるぺんさんにとっては今なき「藤井寺球場」のイメージが強く、写真撮影はバッティングフォームで。見えませんけどw
ぽんは藤井寺球場を本拠地としていた近鉄バッファローズから「ノリ」のフォーム(バットを投げてますw)、ぺんさんはなぜかイチローのフォーム(片足が上がってますw)で構えてます。なぜ?
…このあたりに世代を感じるのぉ。こんなポーズをとるあたり、遍路の厳しさがわかってない現われですなぁ。後から見るとなんと哀れな…。
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山門には巨大なわらじ(長さ4mくらい?)があります。このお寺で始めて見ましたが、この先のお寺でも何度か目にすることになります。
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お寺に到着すると「仙台バイクさん」と「やなぎや軍団」が先に到着されてましたが、ちょうど入れ違いになる形になりました。よかった。

そのかわりに9番札所の法輪寺で姿を見かけた初老のご夫婦が後からやってきました。法輪寺のところでは書きませんでしたが、このご夫婦はご朱印帳ではなく、掛け軸にご朱印を頂いているようです。ご朱印はご朱印帳以外にも、掛け軸、おいづる(遍路装束)にも頂くことができます。四国遍路公認のものでなければ頂けないのですが、おいづるは「死に装束」としては最高のものだそうです。時期が近づいたら、おいづるにもらうというのもいいかもしれませんね。ちなみに普通に着用するおいづるではなく、ご朱印を頂く専用のものに頂くそうです。

到着時間も中途半端で、次の12番札所「焼山寺」までは車で2時間と距離も遠く、道も険しいと聞いていたので、早々に次への移動はあきらめていました。当初の予定では初日は12番までまわるはずだったのですが、朝からさぬきうどんを堪能し、昼にはそばに舌鼓を打ち、なれないお経と団体によるかく乱戦法にやられ、時間をすっかり浪費してしまったことが原因なのですが、後から考えれば、初日に予定通りまわらなかったことが、あれほどまでに、ぽぺを苦しめることになろうとは、このときには露ほども感じなかったのです。

そんな先の心配はかけらもせず、10月にしては高い気温と、用意してきた長袖スタイルに汗をかきながら初日の行程を回ったぽぺは、ようやくおとづれた夕方のさわやかの空気と団体遍路のいない静かなお寺を満喫しながら、お参りをするのでした。でも、結局、お経の息はあわないままでした。11寺、22回もお参りしたのに…。
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さて、この藤井寺の裏手からは、焼山寺まで歩いていける遍路道があります。距離は車移動よりも短くなりますが、四国遍路に残された最後の「遍路ころがし」と言われるほどの難所で、今までに読んだ歩き遍路行のどれをとっても、前半のクライマックスとして描かれる行程です。ぽぺはそんな遍路ころがしを歩くつもりは全くありませんでしたから、入口の看板だけを見て終わりにしました。そりゃそうです。車でまわってるんですからwww
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「遍路ころがし」は歩き遍路だけではない…。

そんな現実に直面することになろうとは、このときのぽぺには予測すら困難なものでした。

とにもかくにも、初日の日程を終えたぽぺは、藤井寺を後にして、徳島市内のホテルへ向うのでした。

16時38分、藤井寺を出発。
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ねこぺんろ その11 - 10番札所「切幡寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県阿波市 10番札所「切幡寺」)

15時15分、10番札所「切幡寺」着。
正式名称は「得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)切幡寺(きりはたじ)」
ご本尊は千手観音菩薩さま。
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このお寺の縁起はなかなかおもしろいです。
修行中のお大師さまが、ほころびた僧衣を繕うために機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切り裂いて差し出した。これに感激したお大師さまは何かお礼をしたいので、何か願い事はないかと娘に問うたところ、父母のために千手観音菩薩を刻んでほしいのとのことであった。そこで、その場で像を刻み、娘を得度させ、灌頂を授けた(要するに出家させたということです)ところ、娘はたちまち即身成仏(生身の身体のままで、悟りを得ること)して、千手観音の姿になったそうな。
このことを時の帝に伝えたところ、勅願(帝の依頼)が下ったため、堂宇を建立し、お大師さまが彫った千手観音を南向きに、娘が即身成仏した千手観音を北向きに安置して本尊としたとのこと。このあたりのお話がお寺の名前にもなっています。

このお寺はとても高いところにあります。本来は階段でのぼるのですが、整備が進んでいて、車で本堂のすぐ近くまで登ることができます。でも、この坂道がすごい!!真っ縦というのか、車がひっぺがされるかと思うくらいの急でうねった道で、運転するぺんさんも顔がひきつってましたし、助手席のぽんや後部ガラスの真下にいた3ぴきの仲間たちのうち、もっとも小さな「うりうり」が吹っ飛んでました。(写真はないです。)
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かなり左右に振られたため、ぺんさんはまだ元気だったものの、ぽんはすっかりやられました。上りの途中で山門がありましたが、途中で止まると最後まで登りきれないかもしれないと思い、山門での撮影は帰りにすることにしました。写真ではわかりませんが、ぐったりと座り込んでしまっています。

境内にたどりつくと、「やなぎや号」と「仙台バイク」のバイクを発見しましたが、本堂に向うと「やなぎや軍団」も「仙台バイク」さんも姿はなく、すでにお参りを終えていたようでした。おかげでぽこぽこ音に悩まされることはありませんでしたが、10寺目を迎えているというのに、まだ息があわないお経をあげるぽぺでした。
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15時43分、切幡寺を出発。

ここで、ご朱印とお姿をご覧頂きましょう。
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タグ:お寺 四国 遍路
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ねこぺんろ その10 - 9番札所「法輪寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県阿波市 9番札所「法輪寺」)

14時35分、9番札所「法輪寺」着。
正式名称は「正覚山(しょうかくざん)菩提院(ぼだいいん)法輪寺(ほうりんじ)」
ご本尊は涅槃釈迦如来さま。「涅槃」とは、本来は煩悩の消し飛んだ悟りを得た状態のことを言いますが、如来(悟りを得た仏さま)の死そのものを指しており、お釈迦さまがお亡くなりになられるときの姿をかたどった像をご本尊としています。このお寺の開基もお大師さまで、この地にやってきたお大師さまが、仏さまの使いといわれる白蛇を見たことから、お釈迦さまの涅槃像を刻んで本尊としたそうです。
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前の札所の熊谷寺からこのお寺まではとても近く、当然といえば当然ですが、「やなぎや軍団」と遭遇しました。あいかわらず、高らかに鳴り響くぽこぽこ音。でも、さいわいなことに熊谷寺でぽぺがご朱印を頂いている間に、ご朱印をもらわずに回っている「やなぎや軍団」は早々に法輪寺に到着していたため、ぽぺがお参りを始める頃には、「やなぎや軍団」はお参りを終えて、立ち去ろうとしていたのでした。「やなぎや軍団」が立ち去った法輪寺には本来の静けさが戻り、ぽぺは安心してお参りを始めるのでした。でも、やっぱり息はあいません。
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本堂でのお参りを済ませ、大師堂に向います。大師堂にはペットボトルに入った美しい千羽鶴がありました。この後のお寺でもこの千羽鶴をときどき見かけるのですが、単にお経を唱えるとか、写経をおさめるといったことよりも手間のかかる方法で、祈りのこころを形にする人がいるのだなぁと感心するのでした。お遍路というものは軽い気持ちでまわるひともいますが、こうしたものをみると一人一人が背負ったものの重さを感じます。
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また、このお寺では始めて托鉢をするお遍路さんを見ました。このときは知識もなく、「大変だなぁ」程度にしか思いませんでしたが、寺の中での托鉢は基本的に禁止されており、このお遍路さんも山門の外で托鉢をしておられました。托鉢も楽ではありません。托鉢という行為は、修行のひとつで、物乞いをして日々の命をつなぐものです。ただ恵んでもらえばいいという形だけのものもありますが、このお遍路さんは本来真っ白なはずの遍路装束も黄色く染まっており、形だけの托鉢をしているのではなく、本当に托鉢によって、命をつなぎながら、遍路をおこなっていたのではないかと思います。まさに命がけの遍路だと思いますが、こうすることによって、「自分が生かされている」「自分の命は自分だけのものではない」ということを切に感じるのだと思います。簡単に命を断ってしまうひとの話をよく耳にしますが、死ぬ気があるのならば、自分の命を他に預けて、遍路をまわるというのも良いのではないかと思います。このときはわかりませんでしたが、今のぽんは、この托鉢のお遍路さんのように「命を預けて遍路をまわってみたい、途中で行き倒れてもいいかも」という考え方がとてもよくわかる気がします。

でも、このときの煩悩に満ちたぽぺは、托鉢のお遍路さんよりも、その前にあるお店で売っていた草もちの方が気になるのでした。
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15時、法輪寺を出発。
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ねこぺんろ その9 - 8番札所「熊谷寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県阿波市 8番札所「熊谷寺」)

14時10分、8番札所「熊谷寺」着。
正式名称は「普明山(ふみょうざん)真光院(しんこういん)熊谷寺(くまだにじ)」
ご本尊は千手観音さま。開基はお大師さまで、この地で修行していたおりに、熊野権現が現れて、1寸8分(約5.5cm)の金の観音像を授けられたため、堂宇を建立し、霊木から等身大の千手観音像を刻み、その胎内に授かった観音像を収めてご本尊にしたのが始まりだとか。残念ながら、ご本尊は昭和2年の火災で本堂もろとも焼失してしまったそうです。

このお寺の駐車場は実は山門(仁王門)よりも本堂側にありまして、山門→駐車場→中門→本堂の順に配置されています。あとで配置図を確認するまでは中門を山門だと思ってまして、このお寺では山門を拝見することなく、立ち去ってしまいました。
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山門だと思っていた中門で手をあわせて中に入り、わりと急な階段を上って、本堂へ向います。お寺にたどり着くまではそれほど大変ではなかったのですが、足の弱いぽんは「初やられ」となりましたw
写真でお見せできないのですが、この写真ではぽんは手すりにもたれかかってぐったりしてます。まぁ、今見ると、まだまだやられ方が足らないようで、顔は笑顔なんですよね。このあとのやられっぷりったら、こんなもんじゃないんですが…
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やられたとは言っても、ゆっくりもしていられませんから、ぺんさんに引っ張られながら本堂に向かい、あいもかわらず息のあわないお経を唱えてお参りを済ませます。
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普通は本堂をお参りした後は、そのまま大師堂へお参りに行くのですが、このときは大師堂が修理中であったため、一旦外に出て、仮大師堂へ向います。

中門から中に入るときは階段をのぼってくぐりましたが、すぐ横に坂道もあり、かえりはぺんさんの後をついていき、中門をくぐらずに坂道の方から帰ろうとしてしまい、危うく門をくぐらずに外に出てしまうところでした。こういうところはとても気にしてしまうぽんです。わざわざ道を引替して、あらためて中門で手を合わせて外に出たのでした。

仮大師堂は門から少し下ったところにあり、実に民家チックな建物でした。何しろ、アルミサッシの向こうにお大師さまが祀られてましたから。

…。

……。

…!!

仮大師堂にいました…。

やなぎや軍団…。

ちょうどお参りをするところで、お線香をあげるのも「やなぎや軍団」に圧倒されましたが、読経では完敗です。ぽこばぁが奏でるぽこぽこ音の大音響にただでさえ、息のあわないぽぺは完全にペースを乱され、ちゃんとお経が唱えられたのか、あやしいほどでした。こんなことでこの先ちゃんとやっていけるのか…。ぽこぽこ音の余韻にくじける二人でした。

肩を落とした二人は駐車場横の納経所へ行って、ご朱印を頂きました。徹底的にやられた感のある二人でしたが、もう3ぴきの仲間たち、「キリンA」「ぱからん」「うりうり」はまだまだ元気でした。
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14時30分、熊谷寺を出発。

ここでご朱印とお姿をご覧頂きましょう。
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ねこぺんろ その8 - 7番札所「十楽寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県阿波市 7番札所「十楽寺」)

13時33分、7番札所「十楽寺」着。正式名称は「光明山 蓮華院 十楽寺」
ご本尊は阿弥陀如来さま。このお寺の開基も前の安楽寺と同じく、お大師さまが現在地より3kmほど離れた当時の十楽寺谷を訪れて、阿弥陀如来を感得し、像を刻んでご本尊としたことが始まりだとか。
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このお寺よりも前のお寺にもあったのですが、始めて「宿坊」をそれと意識してみました。宿坊というのはお寺の宿泊施設です。といっても、実際にはお寺が経営する旅館といった性格が強く、本来は煩悩を一切捨て去って旅するはずのお遍路さん向けの宿でありながら、「泡般若湯」なる飲み物も飲むことができます。わかりますよね?

今回の旅では宿坊にお世話になることはなかったのですが、朝のおつとめを体験できたり、他のお遍路さんとの交流もできたりするので、歩きや公共交通機関でまわる機会があれば、ぜひ利用してみたいと思います。

テレビで見たのですが、宿坊ではごはんを食べる前のあいさつで「一粒のお米にも万人の力が加わっています 一滴の水にも天地の恵みがこもってます」と食事にありつけることに感謝をするそうですが、ぜいたくな生活をしている自分たちにはこころに残る言葉です。

さて、この十楽寺では、この遍路行記前半で一番記憶に残る登場人物たちと初遭遇しました。言葉が悪くてすみませんが、通称・黄泉路軍団「やなぎや軍団」です。

この軍団は、団体遍路の人たちで、お先達と思われるかなり高齢のやさしそうなお坊さんと、60~70代と思われる女性5~6人と、彼らがチャーターしたと思われる「やなぎや」さんという宿(旅行会社)の運転手さんで構成されています。この近道を知り尽くした運転手さんが運転するレインボーカラーのマシン「やなぎや号」(ぽぺ命名)に乗り込んで、細く険しい道のりも手馴れた運転でくぐり抜け、駐車場が離れたお寺でも門前に乗り付けて、軍団のみを下ろし、次から次へとお参りしていくという方法で、まわっておられました。ご朱印も頂かず、ただお参りだけをする団体でしたから、女性たちもかなり遍路経験豊富なおばちゃんたちのようでした。

それだけに、手馴れているというか、一直線というか、初心者遍路を寄せ付けぬ迫力で、次から次へと「やっつけていく」というかんじでお参りをされます。特におばちゃんたちのリーダーと思われる「ぽこばぁ」(ぽぺ命名)はかなり手強く、お坊さんすら後に置き、急な階段もすたすたと駆け上がり、お参りする場所を確保して、他を寄せ付けぬ勢いで、手持ちの木魚をぽこぽこと高らかに鳴り響かせて、お経を唱えるという初心者泣かせこの上ない方でした。

また、おばちゃんたちもかなり手強く、お線香やお賽銭をあげるときもこの軍団が終わるまでは近づくことすら難しい迫力です。あ、決してマナーが悪いわけじゃないんですよ。初心者が遠慮してしまう気迫で回っているってことなんです。お線香をあげるときに「どうぞ」と言ってもらったこともあるのですが、恐れ多くて「いえいえ、とんでもない、お先にどうぞ」と逃げ腰になってしまいました。

強力な破壊力を持った「やなぎや軍団」が、この旅最大のライバルとなるとは、この時点では知る由もなかったのでした。

このお寺でのお参りは「ぽこばぁ」の奏でる「ぽこぽこ音」とおばちゃんたちの迫力に完敗し、ただでさえ、息のあわないぽぺは、お経を唱えることすらまともにできない状態で、なんとかお参りを済ませました。

「急がないと次のお寺でもやられる」と脅迫観念にとらわれたぽぺは急いで十楽寺さんを後にしたのでした。
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13時55分、十楽寺を出発。

ねこぺんろ その7 - 6番札所「安楽寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県板野郡上板町 6番札所「安楽寺」)

13時10分、6番札所「安楽寺」着。やっぱりおそば屋さんからは少し距離がありました。
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まぁ、まだまだ初日、あとからなんとでもなるよ♪
今はお遍路に慣れるのが大事。雰囲気を楽しまなくっちゃ♪

ご本尊は薬師如来さま。このお寺の開基はお大師さまで、現在地より2kmほど離れた当時の安楽寺谷を訪れたお大師さまが薬師如来を刻んで、ご本尊としたことが始まりだとか。お寺には「寺名」以外にも「山号」「院号」という名前もありますが、このお寺は「温泉山 瑠璃光院 安楽寺」というのが正式な名前です。「温泉山」というだけあって、お寺の宿坊にはラジウム鉱泉入りの薬湯で有名だそうです。だだし、ぽぺは宿坊があるということにはまったく意識がいってなかったのですが…。
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ちなみにこれまでまわったお寺の正式名称は次のとおりです。次のお寺からは、正式名称を書くようにしますね。同名のお寺もいくつかありますし。

 1番札所 竺和山(じくわざん) 一乗院(いちじょういん) 霊山寺(りょうぜんじ)
 2番札所 日照山(にっしょうざん) 無量寿院(むりょうじゅいん) 極楽寺(ごくらくじ)
 3番札所 亀光山(きこうざん) 釈迦院(しゃかいん) 金泉寺(こんせんじ)
 4番札所 黒巌山(こくがんざん) 遍照院(へんじょういん) 大日寺(だいにちじ)
 5番札所 無尽山(むじんざん) 荘厳院(しょうごんいん) 地蔵寺(じぞうじ)
 6番札所 温泉山(おんせんざん) 瑠璃光院(るりこういん) 安楽寺(あんらくじ)

安楽寺さんの説明に戻りますが、このお寺には「逆松(さかまつ)」という松の木があり、修行中のお大師さまを猪と間違えた猟師がお大師さまに向った矢を射たが、その矢は松の木にささって事無きを得たそうで、お大師さまはその松を逆さに植えて、「この松が栄えたならば、この地を訪れたものは災厄を免れる」と言い残したそうな。「なぜ逆さ?」って思いましたが、とにかくそういう伝説があるそうです。いわれは他にもあるようですが。
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さて、食事も終えて、後半の巻き返しに燃えるぽぺですが、このお寺では団体に泣かされます。JTBさんのツアーの団体遍路と鉢合わせしてしまい、団体の読経と木魚の「ぽこぽこ音」、お先達のお坊さんの大きな読経の声に完全にペースを乱され、とても苦労しました。完敗です。

それでも、なんとかお参りを済ませ、お寺を後にするのでした。
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13時25分、安楽寺を出発。

ここで、ご朱印とお姿をご覧頂きましょう。
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タグ:お寺 四国 遍路
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ねこぺんろ その6 - おそば屋さん「直心庵」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
(徳島県名西郡石井町 「直心庵」)

空腹に負けたぽぺは、当初予定よりもやや遅れているにもかかわらず、初日ということもあり、とりあえず食事をとることにしました。地蔵寺さんの目の前に「すぐそこ」と書いた、おそば屋さんの看板を見て、「そばもいいねぇ。徳島といえば、『祖谷蕎麦』っていうおいしいおそばが有名だし♪」と当初予定のうどんをあっさりとあきらめて、おそばを食べに行くことにしました。「すぐそこ」って書いてあったので、5分もあればたどり着けると思ってたのですが、実際に向ってみると吉野川を越えた少し離れたところにありました。なんとなく、看板にだまされたような気がしましたが、まぁ、おなかがすいてますから、そんなことは考える余裕はありません。

午後12時、おそば屋「直心庵(じきしんあん)」着。
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カフェテリアのような店内で、バリアフリーのぴっかぴかの店内です。あまりに新しいので、香川のうどん屋の影響で、麺類の店は「怪しい店ほどうまい」という歪んだイメージあるぽぺは、「しまった!!高くておいしくないお店に入ってしまったか」と心配になりながらも、店員さんのおすすめの「季節のおそば」(1130円)を注文しました。+250円で大盛りにできるというので、観光気分満開のぽんは大盛りを頼みました。100%国産の新粉の手打ち麺のせいろそばと、きのことなると金時のかき揚げがセットになってました。このお店はそば粉の製造メーカー直営のおそば屋さんだそうで、とてもおいしかったです。あとで、調べると徳島県内でもおいしいお店としてそこそこ有名だそうです。(当時は食べログのおそば屋さんカテの中で一番評価が高いお店でした。)
季節のおそば.jpg

おいしいおそばに満足して、おなかもふくれたぽぺは、お会計を済ませるときにおみやげとして販売していた「そばぼうろ」を試食させてもらい、なかでも一番おいしかった「カシューナッツのそばぼうろ」を買っていくことにしました。(ほかにもアーモンド、プレーンがありましたよ)このそばぼうろが後でぽぺの命をつなぐことになるとは、このときには思いもしませんでした…
そばボーロ.jpg

午後12時45分、おそば屋「直心庵」を出発。
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ねこぺんろ その5 - 5番札所「地蔵寺」 [遍路]

2007年10月5日(金) 晴れ 最高気温27度
徳島県板野郡板野町 5番札所「地蔵寺」)

午前11時20分、5番札所「地蔵寺」着。
5番.JPG

ご本尊は勝軍地蔵さま。お姿は拝見できませんでしが、甲冑を身にまとい、馬にまたがった姿をしたお地蔵さまだとか。六道を守護し、弱いものの味方のお地蔵さまと甲冑姿というのはどうもあわない気がしますが、道祖神信仰と習合から生まれたお姿らしいです。興味のある方は、ググってくださいませ。

このお寺の開基もお大師さまで、嵯峨天皇の勅願により、1寸8分(約5.5cm)の勝軍地蔵を刻んで本尊としたことが始まりだとか。その後、熊野権現の同志であった函上人が2尺7寸(約80cm)の延命地蔵菩薩を刻み、大師が刻んだ勝軍地蔵菩薩像を胎内に納めたそうです。

このお寺に到着すると、既に仙台バイクさんがおり、お参りを済ませたのか、たばこを吸ってくつろいでました。
外観.jpg
山門.jpg
大銀杏.jpg
本堂.jpg
大師堂.jpg
納経所.jpg

このお寺には樹齢800年を超えるという「たらちね大銀杏」という大木があります。
DSCF0019.jpg
※ぽん撮影

このお寺の奥の院には五百羅漢像という見所があるのですが、存在すらチェックしていませんでした(^^;)
五百羅漢像.jpg

ぽぺは相変わらず、息があわないお経を唱え、万病封じのご利益があるという淡島(あわしま)堂へもお参りして、お参りを終えました。ぽぺが駐車場に戻ると、既に仙台バイクさんの姿はなく、出発された後でした。
KI05G.jpg

ぼちぼちおなかがすいてきたのですが、期待していたようにはうどん屋さんはなく、地蔵寺さんのすぐ近くにおそば屋さんの看板を見て、そこへ行くことにしました。看板ではすぐ近くにあるように書いてあったんですよ。

午前11時45分、地蔵寺を出発。
タグ:お寺 四国 遍路
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